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愛知の開業保健師 習慣化指導士 水越真代です。
日常生活が困難になるほどの強い疲労や倦怠感が続く「慢性疲労症候群」の患者の3割が、寝たきりや、それに近い状態であることが、厚生労働省の初の調査で分かりました。日常の家事や通院だけで動けなくなったり寝込んだりしてしまう人も多いということです。
推定患者数は全国で約30万人。感染症や脳内の中枢神経系の異常などとの関連が指摘されているが、発症の原因は不明で、これまで国内では「慢性疲労症候群」との名称で呼ばれていましたが、「単なる疲れや怠けているわけではない」として、「筋痛性脳脊髄(せきずい)炎」と呼ぶようになりました。原因、治療方法も確立されていない病気ですが、国の難病対策の助成対象には含まれていません。
「身の回りのことができず介助が必要で、終日起きられない」「日中の半分以上は横になっている」など寝たきりに近い重症の人が30%あり、症状は「肉体的精神的疲労」のほか、「睡眠障害」「体温調節障害」「広範な痛み」が多かった。家事の後に症状が悪化する人は94%に達しており、家事はさらに症状を悪化させてしまっています。仕事をしている人は28%にとどまり、仕事を辞めざるおえない人も多いということです。
原因追究に長期間の検査に通院、入院を余儀なくされ、また日常生活に支障をきたしつつも、周囲の理解が得られにくい現状から、心理的な負担も大きくなると思われます。病気の実態が明らかにされることで、少しずつ理解が深まっていくことが望まれます。
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