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愛知の開業保健師・習慣化指導士 水越真代です。
よく、1回30回噛んで食事をすると太らないといわれます。
しかし、同じカロリーを食べるなら一緒じゃないかしらとも思ってました。
日本人を対象とした研究1)ですが、早食いの方はそうではない方に比べて肥満になる可能性が、約2倍になる事が報告されており、“早食いは減量の敵”である事は間違いないようです。
よくよく調べてみると咀嚼が肥満防止につながるメカニズムは以下のようになるようです。
1、しっかり噛むと口の中の歯根膜から神経を通して中脳、咀嚼中枢へと情報が伝達されます。
2、さらに、咀嚼中枢から視床下部のヒスタミン神経系に情報が伝えられ、ヒスタミンが作られます。
3、このヒスタミンが肥満防止のポイントになります。ヒスタミンが正常に分泌されることで、満腹中枢がお腹がいっぱいになったことを知らせてくれ、大食を防ぐことができます。
4、また、交感神経に働きノルアドレナリンの分泌を増やして、脂肪細胞に働き、脂肪の分解と脂肪の燃焼が促進されるそうです。
5、さらに、最近では腸から分泌される食欲を抑えるホルモン(GLP-1など)がよく噛む事によって増える事も報告されています。
そして大事なことは、
テレビを見ながら食事をするといった、いわゆるダラダラ食いをされる方がいます。 食事に時間をかけて、よく噛みしっかり食べることとダラダラ食いは全く違います。
食事をする時はなるべく食べることに集中し、よく噛んで、味わって食べるほうがカラダにもよいし、満腹感も十分に得られます。
かむことの大事さを表している言葉として、「ひみこのはがい~ぜ」
とよく言われます。
ひ:肥満防止
噛むことで自然な食欲抑制メカニズムが働きダイエット効果が生まれ、成人病・いわゆる生活習慣病の予防にもつながリます。
み:味覚の発違
噛むということは味わうということです。味覚も噛むことで発達します。
こ:言葉の発音がはっきり
噛むことで顔面全域の発達や口腔内が正常に発達し言葉の発音も明瞭になります。
の:脳の発違
噛むことによる筋肉運動で脳細胞の代謝や活動が活発になり、脳への血液循環もよくなります。
は:歯の病気予防
噛むことで歯を支えている歯周組織や顎が発達するばかりか、歯の清掃効果も生まれます。
が:がん予防
よく噛むことで唾液が促進され、唾液としっかり噛んで粉々になった食べ物を混ぜることで、食品中の発がん性が抑制されます。
い:胃腸の働きを促進
食品を噛み砕くことで胃腸への負担を和らげ、健全に胃腸の働きを活発にします。
ぜ:全身の体カ向上
しっかり噛むことで全身に力がはいり体力向上の促進になります。
なるほどね~です。
ちなみに、しっかり噛むための目標は、ひと口で30回、一度の食事で1500回です。
あなたは、ひと口何回噛んでますか?
ポイントは、“噛む回数を決める事”と“一口ごとに箸を置く事”です。
正直にいうと私はまだまだ30回はハードルが高いです・・・・。
参考
http://hikawa.takara-bune.net/hDietHistamin.html
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