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愛知の開業保健師 習慣化指導士 水越真代です。
今週は、おいしく長くお酒を飲むための健康情報を書いてます。
さて、お酒は百薬の長といわれます。
つまり、適度なお酒は、健康にいいという話を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
国立がん研究センターの「生活習慣改善による予防法の開発と評価」という研究では、肝がん、大腸がん、食道がんのリスクが高くなることは確実であるという判定を報告しています。
さらに、個別の病気だけではなく、健康の総合的な指標となる死亡との関連について、国内の6つのコホートのデータを併せたプール分析による定量評価を行い、飲酒量別の影響の大きさを推定し、その結果を専門誌に報告しています。
上の2つの図を見ると確かに、全く飲まない人よりも少し飲む人のほうが死亡率が下がるのがわかりますよね。
そして、さらに飲酒が増えると死亡率が増加していますね。
飲酒のJカーブと呼ばれています。
この結果を、国立がん研究センターでは、
死亡リスクが飲まない人よりも高くなった飲酒量は、全死亡についてはエタノール換算で1日当たり69g、がん死亡では46g、心疾患死亡では69g、脳血管疾患では46gでした。
女性でも全死亡と心疾患死亡でJ型の関連が見られ、全死亡のリスクは1日当たりエタノール換算23gの飲酒で高くなっていました
といっています。
ちょっと硬い話になりましたがもう少しお付き合いくださいね。
男性の死亡で、1日当たり46g以上の飲酒者で過剰に発生した部分を算出すると、全体の5%を占めることが分かりました。全死亡の5%、がん死亡の3%、心疾患死亡の2%、脳血管疾患死亡の9%は、1日当たり46g以上の飲酒がなければ予防可能であったと推計されます。女性では、もともと大量飲酒者が少ない集団であることから、23g以上の飲酒で過剰に発生した死亡は1%未満にすぎませんでした。
ただし、今回の結果からは、これまでの研究結果と同様に、女性は男性よりも飲酒の影響を受けやすいことが示されました。
総合的に考えると、、日本人で死亡リスクが高くならない飲酒量は男性では1日当たりエタノール換算で46g、女性では23gからリスク高くなるといっています。
つまり、一日当たりの限界はこのあたりにありそうです。
なるほど、だからお酒の席では、割り勘ではなく男性の金額が高かったのですね・・などとしょうもないところで納得してしまいました。
ちなみにアルコール23gとは、ビール大瓶一本、焼酎120ml、日本酒一合が目安です。
暑い夏、ビールがおいしい季節です。
お酒はちびちびゆっくり飲む、たくさん飲んだ日の翌日はお休みか少なくするなどほんの少し考えてみてはどうでしょう・・
明日は、血圧や糖尿病など病気のリスクと飲酒量の関係をご紹介します。
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