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愛知の開業保健師・習慣化指導士 水越真代です。
今週は毎日出かけることが多く、ブログをかく余裕が全くなく、月曜日振りです。
さてさて、出かける原因はお仕事もあったのですが、三重県で行った公衆衛生学会にでかけてもきました。
今年は三重県ということで、宿泊をすることなく出かけることができたのはよかったのですが
中途半端に遠いので朝早く出て、夜遅くなってしまい、お疲れモードになりました。
学会に行くと様々な新たなヒントがあり、本当に刺激になり、次にはこれをしようあれをしようと考えることができます。
今回の一番の収穫は、ハーバード大学の公衆衛生学教授 イチロー・カワチ先生の講演を聞くことができたことでした。
カワチ教授は、日本が平均寿命世界一の理由を、ソーシャルキャピタルという概念で解き明かしたことです。
ソーシャルキャピタルというのは、「お互い様」「持ちつ持たれつ」といった連帯意識、人をどれだけ信頼できるかという概念です。
例えば、荷物をトイレに置き忘れてもたぶん大丈夫だったり、ピンポンを押したら今出ます~~と言言える安心感みたいなものです。
信頼感のある地域とない地域を比較すると、信頼感のない地域に住む人は、1.68倍機能障害を起こしている。
ソーシャル・キャピタルが高いと長生きできる理由は、2つあります。一つは、他人同士の密なネットワークにより、健康によい情報やサービスが提供されること。もう一つが、周囲との人間関係が円満になり、ストレスが少なく治安のいい環境が作り出せるからです。
世界の比較をみたのが一番上の図です。
ソーシャルキャピタルの差が平均寿命の差になっているがとてもよくわかる。
もう一点、アメリカはソーシャルキャピタルが低くないのに平均寿命が、高くないアメリカがある
その理由は、所得格差が、寿命に関係するというのだ。
イチロー先生はとても分かりやすく、事例を挙げながらお話をしてくださり、一つ一つが納得しました。
「命の格差は止められるか」は一般向けに書かれたとても読みやすい本でした。
具体的内容が満載で、帰りの電車の中であらかた読めてしまいました。
ソーシャルキャピタルという言葉は聞いていましたが、やっとなるほどとわかって気がしました。
参考 http://gendai.ismedia.jp/articles/-/33482?page=2
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