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【健康情報】脳が肥満を作っている?

                   
愛知の開業保健師 習慣化指導士 水越真代です。
朝夕めっきり涼しくなりました。夏バテしていた方も実りの秋、食欲の秋突入です。
「実りの秋」と聞いただけで食欲が増してくる方もいるかもしれません。これは食行動の一つで「食動機」というものです。おいしそうなにおいをかぐと食べたくなったり、人が食べているとついつられて食べてしまったり、ラーメンの宣伝を見て無償に食べたくなったり…。食いしん坊とか、食い意地が張ってるなど、個人の性格で片づけてしまいそうですが、実はこの食行動パターンはドーパミンといわれる脳内物質(何かやる気にさせたり、起こさせる「快楽物質」)により起こっています。
人によって、おいしそうなにおいを嗅いだり、写真を見たりすると食欲をそそられる度合いは違いますが、特に太った人とそうでない人とでは、
太った人のほうが強く惹かれるという研究結果がアメリカ国際衛星研究所の研究でわかりました。

研究によると太った人は料理を見たり、料理のにおいをかいだりするとき、脳内物質のドーパミンが特徴的な活動パターンが現れるというのです。「習慣形成」にかかわる脳領域でドーパミンの働きが活発になり、快楽や快感に関係する「報酬領域」は不活動になるというパターン。つまりおいしいにおいをかぐと食べたくなる度合いが強くおこり、おなかがすいてなくても習慣的に食べる行動に移りやすく、「報酬領域」は不活動になるので食べたものに満足しにくいという傾向となるといいます。
太った方は、この脳からくる食行動パターンを刺激しないよう、食欲をそそるような場面を避けるなどの積極的な対策が大切だなと改めて思う研究結果です。

 

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