愛知の開業保健師 習慣化指導士 水越真代です。
昨日は自分に合った適量を計算する方法を調べましたが、今度は飲んでしまったお酒はいつ消えるのかを考えたいと思います。
上の図、お酒に強い中年男性がビール350ml缶を1、2本飲んだ場合の、血中アルコール濃度の変化を示したグラフです。
アルコールが体内に入ってから30分後に血中アルコール濃度はピークを迎え、ビール350ml缶1本に含まれるアルコールが完全に抜けるまでには約2~3時間かかることがわかります。
ビールを700ml飲んだ場合は、約4.5時間。
夜12時ごろまでに飲めば翌朝残ることはなさそうです。
しかし、代謝時間には個人差があるため、何時間経過すれば必ずアルコールが抜ける、ということは一概にはいえません。
でも、体の大きい人も小さい人も同じというわけでなないので、体重別で計算をする方法をご紹介します。
1.あなたが1時間に処理できる純アルコール量を計算します。
あなたの体重×0.1g
が1時間にアルコールを処理できるということになります。
例)70kgの人は・・・70×0.1g=7g/時(a)
50㎏の人は・・・・50×0.1g=5g/時(a)
2.あなたが飲んだ純アルコールの量を計算します。
アルコール度数(%)×量(ml)
例) 4.5%のビール大瓶(633ml)2本は・・・
4.5%×633ml×2≒57g(b)
25度の焼酎なら1合(200ml)・・・・
25%×200ml ≒ 50g
3.純アルコール量を1時間で処理できる量で割ります。
(b)g÷(a)g=アルコール処理時間
例) 70㎏の場合
ビール2本 ・・・・57g÷7g=約8時間
焼酎200ml・・・・50g÷7g=約7時間強
50㎏の場合
ビール2本・・・・57g÷5g=約11時間強
焼酎 200ml・・・50g÷5g=約10時間
例えば。ビール大びん1本と焼酎100ml両方でを飲んだ場合は
70㎏の人で 約7.5時間
50㎏の人で約10.5時間「
夜中の12時まで飲んでいたら・・お酒が抜けるのは、70㎏の人で翌朝の7時30分。50㎏の人で翌朝の10時過ぎということになります。
日本酒(清酒)のアルコール度は、だいたい15~16%(0.15~0.16)ってところですから、0.15×900ml=135。
あなたが70kgとすると、70×0.1g=7g/時。135÷7=約19時間
50㎏というと 135÷5g=27時間
つまり、70㎏の人が、日本酒を一升瓶の半分飲んだ場合、夜中の12時に飲み終えるとすると、お酒が抜けるのが、翌日の午後7時以降という結果になります。ましてや50kgの人はいわんや・・
自分が普段どのくらいお酒を飲んでいて、抜けるのはどのくらいの時間なのか、ぜひ一度計算してみてください。
面白いかもしれませんね。
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